株式会社ピーエーエス
〒562-0031 大阪府箕面市小野原東1丁目3番21号
TEL 072-727-0521
今まで私たちは、障害による姿勢の悪さは仕方のないものと考えてきました。
そして過剰な筋緊張や反り返り、変形があるから座ることができなかったり痛みがあるのだと考えてきました。
そして「安定した姿勢」と「がんばって行う訓練」とは一致しないものだと言われ、
変形した姿勢を保つだけの座位保持装置が作られてきました。
私自身、肢体不自由児施設に勤務していた時にはそのことに矛盾を感じていなかったかもしれません。
しかし実際に自分で座位保持装置を作るようになり『快適さと機能性は同時に求めるべきものである』ということがわかりました。
適切な座位保持装置によるポジショニングの効果は、私の22年治療経験の中で最も効果の高いものです。
心地よさの中で心身ともに元気になる。
私たちは新しいリハビリテーションの形として、PASシーティングセラピーを提案します。
専務取締役 作業療法士 野村寿子
姿勢がよくなるといいことがいっぱい!
快適な椅子は、安定して体を支えることと運動の方向を明確にして日常の活動を援助するだけでなく、呼吸や代謝、表情、コミュニケーション、意欲にまで明らかな変化をも
たらします
。
過去数百件の座位保持装置製作経験の中で、座位保持装置を作ることは、単に体を崩れないように
する道具作りにとどまらず、人の活動の基盤を作るものであり、その人が生きるために行う活動全てに大きく影響を与えるものであるということがわかっってきました。
生態心理学的根拠
アメリカの生態心理学者
J.Gibson
は、動物は五種類の知覚システム「基礎定位のシステム」「聴くシステム」「接触のシステム」「味わい嗅ぐシステム」「視るシステム」
持
ち、そのうち大地と身体と
の関係である基礎定位のシステムは全てのシステムの基礎となると述べていいます。
頭部の安定性が保たれ、呼吸がしやすく、骨・筋肉・関節の負担が少なく、循環を妨げない、といった
条件は、当然聴くこと・見ること・触ること・味わい嗅ぐことに安定的な変化をもたらすと考えられます。
座るだけで機能が向上するのは?
快適な定位の場によって見ること聴くこと触ること・・・様々な周りのことに気づくようになると
次は自ら周りの環境に働きかけるようになります。
知覚は次の動きを導き、動きは次の知覚を導く。
生態心理学者ギブソンはこれを「知覚と行為の循環」と呼びました。
座るだけで劇的な変化をもたらすPASシーティングセラピーの効果は、このような知覚行為循環によるものです。
解剖学運動学的根拠
快適な姿勢定位の場は基本的な解剖学運動学の法則にのっとって作り上げていきます。
不安定な肩甲骨に落ち着く面を提供し、肩甲骨と鎖骨
の関係をバランスよく保つことができる機能的な位置に上腕骨を配置します。
腹筋が機能的に働きやすい長さを保てるように、座と背の角度を決め、さらに坐骨の丸みを最も有効
に利用して、重心移動のできる状態を手で確かめながらそれが保持できる位置で座面を作成する…機能的な骨と筋肉の位置をセラピストが一人ひとりの体を触り確かめながら作る職人技によって椅子は行為を導く定位の場となるのです。
間違った姿勢の悪循環を断ち切る方法
シーティングセラピーでは、まず体のバランスの崩れているところを見ます。
たとえば胸全体が盛り上がって背中が浮いている所。
これは重力に対して呼吸をするために肋骨を引き上げようとする筋肉の働きが影響していると考えら
れます。胸椎を反り上がらせた結果、頭部は下がり、そこで安定性を求めるために非対称に床面に押し付ける姿勢をとらざるを得なくなるのです。
このような状態に対して、肩甲骨を床との関係の中で安定した位置を保つことができるように、そして背面が肋骨を動かす支点になることができるように注意深く採型していきます。
このようにシーティングセラピーでは、障害を持つ方の姿勢について異常な姿勢筋緊張からではなく、
基本的な姿勢のアライメントから改善へと導きます。
世界とつながる椅子を作る
製作のプロセスは、ちょうどセラピーのプロセスとしてとらえることができます。
まず
採型という方法でアライメントを整えます。
今まででとは違う開放された体を体感し、約一ヶ月後の仮合わせで、もう一度自分の姿勢を確認します。
3回目の納品時には、まるで以前から自分の物
であったかのように自然に椅子に座ることができ、本人だけでなく周りの人にも、それまで感じることができなかった、そこにある世界の意味が見えて
きます
。
年齢制限なく機能の改善が期待できる
シーティングセラピーの発達障害児者に対する他の治療法との大きな違いは年齢が高くても効果が見
られるという点です。
変形が進んだ方の今までの座位保持装置は、体の凹凸に沿って作られることが多かったのですが、シーティン
グセラピーの場合いったん体をリセットして「安心してもたれることができる面」を作るという方法で行います。
この技法により、年齢に関係なく快適さと運動の可能性を同時に得ることができ、いくつになっても
知覚と行為の循環の中で自分自身でできることを増やしていくことができるのです。
P.A.S Corporation