シーティングを考え抜いた技術力 | 座位保持装置・車いすならピーエーエス

技術
シーティングを考え抜いた技術力
シーティングを考え抜いたピーエーエスの技術力

ピーエーエスの座位保持装置の特徴は、非常に丁寧に行われる採型の過程にあります。運動学、解剖学だけでなく、作業療法学、
生態心理学、フェルデンクライスメソッドに基づき、専門の技術を身につけたセラピストが直接人の体を触りながら適度な安定感と
不快だと感じることのないボディライン、重力に対してちょうどいい方向と、体の位置を決めてくれる接触面を生み出していきます。
それを最新のスキャナー技術で高精度のデータに置き換え、年間300件以上のオーダーメイドシートを製作しています。

座圧データ・唾液によるストレスチェック・心拍測定など、科学的データを用い国際学会でも発表し世界からも注目されています。

3次元立体構造システムエスリーム技術

人の身体と支持面(人の環境としての)との関係を快適にするために、全身の重さ・筋緊張・動き・バランスを重力の下で調整して重心の位置、骨の配置、筋肉の走行などを確かめながら採型するピーエーエス独自の技術。これによって身体のニュートラルな状態を作り、効率よく筋肉を働かせて、機能的に関節を動かすことを可能にする。

ピーエーエス独自の技術
何度も体を持ち上げながら重心の位置を探し出す技法
何度も体を持ち上げながら重心の位置を探し出す技法

ピーエーエスの採型は通常3名で行います。何度も体を持ち上げながら重力の負担を最も減らすことができて効果的に重力を使うことができる位置をセラピストが探し、ひとりの技師がその姿勢をキープできるように頭部を支え、もうひとりの技師がその体にビーズバッグを正確に添わせて形づくっていきます。たくさんの骨と筋肉でつながっている体のバランスをトータルに捉える感覚をお客様と3人の技師が共有、共感しながら作り上げていきます。

何度も体を持ち上げながら重心の位置を探し出す技法
筋肉や皮膚の緊張を感じ取りながら姿勢を整える技法
筋肉や皮膚の緊張を感じ取りながら姿勢を整える技法

筋肉の硬さ、張り感、皮膚の温度や弾力、浮腫みなど、セラピストが直接お客様のお体に触れて状態を確かめながら、最も筋緊張をコントロールしやすく、筋肉が最適に働きやすい座位姿勢のポイントを見つけます。皮膚に痛みや褥瘡がある場合は、痛みや不快を感じる場所をセラピストの手で直接確かめながら、圧がかかりにくい場所を探しより広く重みを受け除圧することのできる支持面を作っていきます。

筋肉や皮膚の緊張を感じ取りながら姿勢を整える技法
骨や関節を直接触って動きを確かめながら最適な位置を見つける技法
骨や関節を直接触って動きを確かめながら最適な位置を見つける技法

快適な姿勢定位の場は基本的な解剖学・運動学の考え方にのっとって作り上げていきます。呼吸がより深く楽にできる位置に肋骨を配置し、腹筋が機能的に働きやすい長さを保てるように、座と背の角度を決め、最も体を軽く支えることが出来る位置に土台となる骨盤をキープする3次元の支持面を作り、股関節の可動性を確認しながら大腿骨の方向を決めます。不安定な肩甲骨に落ち着く面を提供し、肩甲骨と鎖骨の関係をバランスよく保つことができる機能的な位置に上腕骨を配置します。 一人ひとりの体を触り確かめながら流れるように作り上げる他に類を見ない職人技です。

骨や関節を直接触って動きを確かめながら最適な位置を見つける技法
動画紹介
本当の座位保持装置
本当の座位保持装置は、姿勢保持の為に、動きを犠牲にしない。
本当の座位保持装置は、姿勢保持の為に、動きを犠牲にしない。

私たちは、障がいによる姿勢の悪さは仕方のないものと考えてきました。そして過剰な筋緊張や反り返り、変形があるから座ることができなかったり、痛みがあるのだと考えてきました。その結果「安定した姿勢」と「頑張って行う訓練」とは一致しないものだと考えられ、変形した姿勢を保つだけの座位保持装置が作られてきました。私自身、肢体不自由児施設に勤務していた時には、そのことに矛盾を感じていなかったかもしれません。しかし実際に自分で座位保持装置を作るようになり、『快適さと機能性は同時に求めるべきもの』ということがわかりました。快適な椅子は安定して体を支えながらも体の動く方向を明確にします。そして日常の活動を援助するだけでなく、呼吸や代謝、表情、コミュニケーション、意欲にまで明らかな変化をもたらします。適切な座位保持装置によるポジショニングの効果は、私の治療経験の中で最も効果の高いものです。

作業療法士 作業療法士 作業療法士

野村寿子のオフィシャルサイト

作業療法士/エスリーム技術開発者 野村寿子

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